終活と聞くと「不用品の処分」などを思い浮かべる人も少なくないでしょう。

終活は物の片付けのみならず、老後の資金や自分にもしものことがあった時の備えなどについても考えなければなりません。既に生命保険や損害保険に入っている人は、その内容が現在の自分に適しているか確認しましょう。

終活で保険を見直してみましょう

終活するほとんどの人が、相続や生活資金について考えます。特に定年退職後の人は、今後の生活資金として備えがどれくらい必要かなどを心配する人が多いようです。

まずは、現在加入している保険がある人は、内容が現在の状況にあっているかなどの見直しをおすすめします。

加入されていない人は、今後の病気やケガ、介護にかかる費用や、葬儀費用を備える意味で、無理なく支払うことができる保険の加入を検討するとよいでしょう。

終活で考える保険と相続

終活していくうえで、相続について配偶者や家族と相談する人も少なくありません。

ある程度まとまった金額の預金や土地を含む持ち家などがある人も、相続税がどのくらいになるのか気になるでしょう。また、2015年に相続税の法改正が行われ、基礎控除額が減り、相続税の課税対象者が増えているという調査結果があります。

これらを踏まえたうえで、生命保険を相続税対策の一つとしておすすめします。

生命保険の死亡保険金には、非課税枠が設けてあります。「500万円×法定相続人数」で計算し、非課税枠の範囲内であれば相続財産に加算されません。

ただし、契約形態によっては非課税枠がないものもありますので、確認しましょう。

保険や保険金は、親子や親族で生じる相続のトラブルが生じる可能性があります。そのため、保険について明確にすることで、少しでも争いを避けることができるからです。

どの会社のどの保険がよいか分からない場合は、フィナンシャルプランナーや税制にも詳しいプロに保険の見直しの相談してください。

まとめ

長い老後を穏やかに暮らすためにも、自分にもしものことがあった時に家族や親族に迷惑をかけないためにも、終活保険(葬儀保険)への加入を視野に入れ、検討することをおすすめします。

また、検討する際は配偶者をはじめとした家族や親族、またはプロの手を借りて無駄のない保険を選びましょう。