家族信託とは、自分に老後や認知症等による判断能力の低下に備え、自分が保有している不動産や株式といった財産の管理・処分を家族に任せる財産管理方法のことを言います。
家族による家族のための財産管理方法と言えます。
この方法は、認知症等による判断能力の低下が開始要件となる「成年後見制度」や、作成に心理的な抵抗のある「遺言書」に代わる資産管理・承継方法として大変注目されている制度です。
日本国内では平均寿命が男女ともに過去最高を更新し続けています。
加えて、65歳以上の高齢者の認知症患者数と有病率の将来推計についてみると、
平成24(2012)年は認知症患者数が462万人と、65歳以上の高齢者の7人に1人(有病率15.0%)で
あったが、37(2025)年には約700万人、5人に1人になると見込まれており1、高齢者の財産管理の問題
は今後も増加してくることが見込まれます。
終活に関する事柄全てに共通することとして、少しでも早くに準備をする。これこそが、大切な家族や財産を守る事につながります。少しでも気になるのであれば、専門家に相談し、早めの対策を講じるようにしましょう。
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