終活セミナーとは何をやるの?

終活と言う文字

まず終活とは、「自らの人生の終わりに向けた活動」のことを指し、自分自身の葬儀・お墓・遺言書の準備や、相続・身の回りの生前整理などを行うことです。
終活セミナーでは、これら終活に関する知識を学べる場になります。
終活の分野は幅広く、専門的知識が必要多いため多いため、セミナーを活用して勉強していくことは最初のきっかけとして良いのではないでしょうか。

終活セミナーは、講師の話を聴くスタイルのほか、実際にその場でエンディングノートを書いたり、棺桶の中に入ってみるなどの実践形式で行うスタイルがあります。
自分がその場で体験することにより、新たな視点で人生を考えるきっかけにもなり、大変有意義なものになるでしょう。

終活セミナーで学べることは?

セミナーを受ける高齢夫婦

1.終活の全体像

これから終活を始める方向けの内容です。
終活とは何か、具体的にどのようなことを取り組むか、何から始めれば良いかなどの基本的な知識から広く学ぶことが出来る内容です。

2.エンディングノートの書き方

具体的な終活の第一歩としてオススメなのが、エンディングノートです。
エンディングノートとは、もしもの場合に備えて、家族や周囲の人に伝えておきたいことを書き記しておくノートのことです。
エンディングノートに書く内容は何でも良く、書き方も自由です。
よく書かれる情報としては、次の項目があります。

  • 作成者の個人情報(生年月日、住所、出身地など)
  • 家族・友人・知人の連絡先
  • 財産情報(銀行口座などの預貯金、株式などの有価証券、不動産、生命保険など)
  • 医療・介護への希望(延命治療はしない、介護状態になったら介護施設に入所したいなど)
  • 葬儀・お墓
  • 大切な人へのメッセージ
  • これからの人生の目標、実現したいこと

何かを書くだけでなく、思いでの写真を貼るなど、自分だけのオリジナルのエンディングノートを作ることができます。

エンディングノートに関するセミナーは、終活初心者の方に向けて作られていることが多く、終活に興味を持たれた方が最初に参加するものとしてオススメです。

3.葬儀

少子化や核家族化を背景に、葬儀の内容も変化してきています。
家族などの親近者のみが参加する家族葬や、通夜・告別式をせずに火葬を行う直葬など、多様化しています。
葬儀内容によって費用も変わってくるため、不要なオプションを削ることで費用を抑えることも出来ます。
遺族が準備する場合、時間的・精神的余裕がない中で様々な内容を決めなければならず、冷静な判断が出来ないことが多いです。
予め自身で決めておくことで、葬儀会社やプランの比較検討ができ、納得のいく内容に出来るでしょう。
セミナーの中では、葬儀の種類や内容、費用や葬儀会社の選び方など、全般的に学べる機会になるでしょう。

4.お墓

葬儀同様、少子化や核家族化に伴い、お墓の様式も変化しています。
子供が遠方に住んでおり、お墓を引き継げる人がいないなどの理由で墓じまいをや永代供養に切替える方も増えてきています。
セミナーでは、お墓や供養の種類・内容の他、納骨などの知識も学ぶことが出来るでしょう。

5.不動産

相続財産の多くが不動産の場合、相続人同士で揉め事に発展するケースがあります。
不動産は分割は難しく、また、売却するしないで意見が対立することが考えられます。
また、所有する不動産が空き家の場合には、維持費がかかるほか、所有者亡き後は誰が管理するか決めなくてはなりません。
このように、不動産が相続の場面で問題になることが多く、事前の対策が必要です。
セミナーでは、不動産を相続した場合の注意点や事前に出来る対策法(売却、賃貸、生鮮贈与など)について学べるでしょう。

6.遺言書

自分が亡くなった後の財産の分け方について指示する役割を果たす遺言書は、相続人同士の争いを防ぐことが期待できます。
遺言書には3種類あり、書き方や費用も変わってきます。
書き方を間違えてしまうと、せっかく作成した遺言書が無効になってしまいます。

自身で遺言書を作成する場合の書き方のポイントや、専門家に依頼する場合の流れなどを学ぶことが出来ます。

7.生前整理

生前整理とは、遺族が処分に困らないように、ご自身が元気なうちに財産や持ち物を整理することをいいます。
モノであふれた家では、普段の生活がしづらいだけでなく、転倒によりケガをしたり、在宅での介護がしにくくなるなど、様々な問題が発生する可能性があります。
生前整理は時間も労力も必要なため、早めに取り掛かることで出来るだけ負担を軽くしましょう。
セミナーでは、何を、どのようの整理するかの具体的な方法について学べるでしょう。
また、専門家に頼む際のポイントや費用なども聞けるでしょう。

8.お金

老後資金は多くの方が気になるポイントではないでしょうか。
2019年には「老後2000万円問題」が大きく取り上げられ、多くの方が老後資金準備の必要性を感じたのではないでしょうか。
お金に関しては、公的年金のほか、保険や不動産を活用した資産の増やし方などが聞けます。

終活セミナーで学んだことの活かし方

新しいことに挑戦しようとする高齢者

終活セミナーで学んだことを活かして、実際に取り組むことが大切です。
まずはエンディングノートを活用した情報整理が最初にやるべきこととしてオススメです。
エンディングノートを書く中で、ご自身の今の状況を整理し、何から手をつけていくか決めましょう。
ただし、ご自身が興味がある分野があれば、そこから始めることが一番です。
興味関心が持てることは継続に繋がりますので、そこから一歩ずつ着実に進めていきましょう。

終活セミナーはどうやって探せば良いの?

パソコンで検索する高齢夫婦

まずは参加したい内容を決めましょう。
内容が決まったら、次の方法で探していきましょう。

1.インターネットで検索
聞きたい内容や所在地をインターネットで検索することで、ご自身が通える範囲内で開催される終活セミナーを簡単に探すことが出来ます。
最近はZoomなどのオンライン上での参加が可能なセミナーも増えてきており、全国どこでもセミナーが簡単に聞けるようになってきています。

検索サイトをいくつかご紹介します。

2.広報

広報には自治体が主催する終活セミナーの情報が掲載されています。
自治体が主催するため、商品やサービスの勧誘をされる心配も少ないため、安心して参加できます。

3.折込みチラシ

葬儀会社や仏具店などのチラシに終活セミナーの案内が掲載される場合もあります。

4.フリーペーパー

地元で行われる終活セミナーの情報が掲載されます。

5.葬儀会社・銀行・介護施設・病院・保険会社

終活の分野と関連が深い企業では、自社の商品・サービス紹介のきっかけとして、終活セミナーを開く場合もあります。
お住まいの地域にあるこれらの場所に問い合わせてみたり、ホームページをチェックしてみて下さい。

まとめ

終活セミナーは、これから終活を始めようと考えている方にとてもオススメです。
ご自身でやろうと考えても、何から手をつけて良いかわからず、挫折してしまう方も少なくありません。
友人や家族を誘って、一緒に始めてみるのも楽しいかもしれません。
出来ることから、少しずつ続けて行きましょう。

ご自身では難しい場合、専門家に依頼することも大事になります。
専門的知識がいる分野では、相談した方が早く・確実に進めることができるでしょう。
Good Endingでは終活の相談が出来るプロが在籍しています。
お気軽にお問合せください。