「年賀状で終活ってどういうこと?」「どんなことを書けば良いの?」
年賀状で終活する場合にこのような疑問を持たれる方も多いのではないでしょうか。

終活年賀状を送る際には、通常の年賀状を送るときとは違い、マナーを守って送ることが非常に大切です。送り方を間違えてしまうと、相手との関係を悪化させてしまうことにもなりかねません。

今回の記事では、そもそも終活年賀状とは何かという基本から、書き方や送る際の注意点などのポイントを合わせて解説します。

終活を年賀状で行うとはどういうこと?

終活年賀状を書いている夫婦

終活年賀状とは、来年以降の年賀状を辞退することを相手に伝えるための年賀状のことです。
終活をする人が増えてきた中で、その一環として年賀状のやりとりも整理しようとする人が増えてきました。

終活年賀状を行う理由は人それぞれです。
高齢になり字を書くことが難しくなった、年賀状を送るだけの付き合いを止めたいなど、様々です。
いきなり年賀状を送ることを止めることは、相手に心配をかけたり、失礼に当たるのではと考える方もいるのではないでしょうか。
そのような際に、最後のご挨拶として役に立つのが、終活年賀状です。

また、終活というと、高齢者が行うイメージを持たれますが、終活年賀状は4~50代にも広まってきています。
スマホやパソコンの普及により、年賀状の代わりにSNSやメールで年始の挨拶を行う人も増えたことは大きな要因と考えられています。

終活を年賀状で行うメリットは?

メリットの文字とイラスト

1.年賀状作成の時間と費用を削減できる

年賀状作成は、相手のことを思い浮かべ、どのようなことを書こうか考える楽しみがあります。
送り始めた当初はそのような楽しさを感じますが、年を重ねるうちに、書くこと自体が負担に感じ人も増えてきます。
また、年賀状作成の際には、ハガキ代・印刷代・切手代やペンなどの費用が必要にあります。
送る相手が多い場合には、書くだけで時間を取られてしまいます。
終活年賀状によって、送る側の時間・コストの削減になるだけでなく、返事を出す側の時間・コスト削減にも繋がります。

2.人間関係の整理ができる

終活年賀状によって、年賀状を送るだけの関係になっていた人との関係を整理できます。
関係を整理することで、本当に付き合いたい人、大切な人との時間を今まで以上に持てるようになります。
終活では、今後の人生を充実したものにするために、人間関係の整理も大切なポイントになります。
終活年賀状を活用することで、今後の関係を見直すことにもなります。

3.交友関係が円滑になる

年賀状を送ることが負担に感じている場合でも、SNSやメールなら手軽に出来るため、年賀状の代わりにそれらの手段を利用することをお勧めします。
SNSやメールによる手軽な繋がりによって、今までより互いの距離が近くなり、親交が深くなることも期待できます。

終活を年賀状で行うデメリットは?

デメリットの文字とイラスト

1.関係が悪化する恐れがある

終活年賀状は、書き方を間違えると、受け取った側が「絶縁」関係になったと勘違いし、その後の関係が悪化してしまう恐れがあります。
送る際には、このあとご紹介する書き方のポイントを押えて、相手に失礼のないように注意しましょう。

終活年賀状を書くときの4つのポイント

ポイントとそれを表す指

1.初めの挨拶は丁寧に伝える

終活年賀状の初めの文は、これまでと同様、年始の挨拶を伝えましょう。
いきなり終活年賀状の話題になると、相手の気分を害してしまう恐れがあります。

2.終活年賀状である旨と理由を伝える

今回送ったものが終活年賀状であり、年賀状を送るのが最後になる旨を伝えましょう。
そして、終活年賀状を送った理由を必ず伝えます。
理由が書かれていない場合、受け取った側が様々な理由を考えてしまい、悪い方向に考える心配があります。
くれぐれも注意して下さい。

3.全員に送っていることを伝える

終活年賀状を受け取った相手が「自分だけに出したのではないか」と考えて不快にならないよう、全員に送っていることを伝えましょう。
この一文があることで、相手は安心し、今まで通りの付き合いを続けることが出来ます。
終活年賀状では、このような相手の配慮した文書内容にすることは必須です。

4.年賀状の代わりとなる連絡方法を伝える

終活年賀状を送り、年賀状が最後になることを伝えただけでは不十分です。
必ず、今後どのように連絡すれば良いかを伝えるようにしましょう。
相手との関係がこれにより終わるわけではないという気持ちを伝え、関係を維持することに繋がります。

終活年賀状の参考になるキーワード

キーワードのアルファベットが書かれたボード

1.初めの挨拶で使えるキーワード

冒頭部分は、通常の年賀状と同じ出だしで良いでしょう。

  • あけましておめでとうございます
  • 新春のお慶びを申し上げます
  • 謹んで新春のお慶びを申し上げます

2.終活年賀状を送った理由に使えるキーワード

理由は人それぞれですが、例えば次のような理由を書くのが良いでしょう。

  • (身体状況)高齢になり筆を執ることが難しく
  • (健康状態)寄る年波を感じ
  • (人生の節目)定年退職を迎え
  • (年齢)還暦になり
  • (通信手段の発達)SNSを始めまして

3.全員に送っていることを伝えるキーワード

  • 皆様にお送りしています
  • どなた様にもお送りしています
  • 皆様への新年のご挨拶を終了とさせて頂きます

4.年賀状の代わりとなる連絡方法を伝えるキーワード

  • 来年からは〇〇(メール・SNSなどの代替手段)にて新年のご挨拶を申し上げます
  • 今後のお付き合いは〇〇(メール・SNSなど代替手段)で頂戴できましたら幸いです
  • 今後は〇〇(メール・電話などの代替手段)にてお付き合いをさせて頂ければ幸いです。

まとめ

終活年賀状は、送る側・受け取る側双方にメリットがあるものになります。
送る際には、受け取る相手への配慮を忘れず、円滑な関係を保てるように注意して下さい。

終活年賀状をきっかけにして、その他の終活にも興味を持たれる方もいらっしゃいます。
終活は、人生に対する不安をなくし、充実した人生を送る手助けをしてくれます。
幅広い知識が必要になりますが、まずは取り組みやすいことから始めることをオススメします。
法律や金融など、専門的知識が必要な分野においては、専門家に相談してみましょう。
Good Endingでは、税理士をはじめとした専門家がグループとなり、ご相談者様のお悩み解決のお手伝いをさせて頂きます。

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