終活は家族や大切な人へ自分の思いを伝える役割も果たしてくれます。
終活の第一歩として、認知度が高まってきたものがエンディングノートです。
ただ、このエンディングノートで伝えられるのは文字だけです。
自分の言葉を映像として残したいという思いを叶えてくれるものが、今回ご紹介する「終活ムービー」です。
面と向かっては恥ずかしくて言えない思いを、終活ムービーに乗せて伝えてみませんか。
終活ムービーとは?
終活ムービーとは、ご本人が、家族や友人などの大切な人に対して、これまでの感謝や愛情を込めたメッセージを伝えるために残す画像のことです。
ムービーを作る過程で、長年撮りためていた写真や動画を整理することで、大切な人への様々な思いが溢れてきます。
ムービーが完成する頃には、人生に一区切りを付け、今後の人生で大切にしていきたいことが見えてくるでしょう。
終活ムービー作成は、大切な人のためだけでなく、作成する自分自身のためにも意味のあるものになっています。
終活ムービーで残す内容とは?
どのような内容にするかは作成者の自由です。
参考として、動画の流れの一例をご紹介致します。
1.動画の目的
どうして動画を残そうと思ったか。
ここには、動画を見て欲しい、大切な方への思いを込めると良いでしょう。
2.インタビュー
これまでの人生を振り返り、趣味・仕事・家族や友人との思い出・伝えたい人生の教訓などをインタビュー形式で話していきます。
思い出に関しては、人生の節目となった出来事が良いでしょう。
例として、幼少期・新社会人・結婚・出産・子育て・住宅購入など、節目となった出来事には色々な思いが込められています。
特に、動画を見て欲しい相手との思い出(夫・妻・子供)に関しては、充分な時間を取ることをおすすめします。
3.大切な人へのメッセージ
人生の苦楽をともにした夫・妻や、愛情を注いだ子供など、人生で大切な人へのメッセージを込めましょう。
終活ムービーは、自分の思い、自分の言葉で伝えられる貴重な手段になります。
自分亡き後も、残された人が幸せな人生を歩めるよう、内容をしっかりと決めていきましょう。
終活ムービーが完成するまでの流れ
自主制作する場合
動画撮影や加工が可能であれば、ご自身で作成することもできます。
動画編集の専門家に依頼するより、コストをおさえることができます。
また、ご自身で終活ムービーを作成することで、思い入れが強くなります。
完成した動画を大切にしようという思いが生まれ、それをみた家族も同じ思いになってくれるでしょう。
ご自身で撮影する場合には、業者との契約や打合せが不要なため、ご自身のペースで行うことが出来ます。
専門業者に依頼する場合
ご自身で制作することが難しい場合には、専門家に依頼することも検討して下さい。
専門家に依頼する場合は次のような流れで行うことになります。
1.申込み
終活ムービーの撮影や編集を依頼する場合、まず申込み手続きをすませましょう。
申しこみ方法は、インターネットから動画制作会社のホームページにアクセスし予約する方法と電話で問い合わせる方法とがあります。
発注後にトラブルが起きないよう、事前にプランの内容や料金の確認をしましょう。
見積書をもらい書面の形で残すとなお良いでしょう。
2.動画制作会社との打合せ
依頼する動画制作会社によって、プランの価格や内容が異なります。
プラン内容の例としては、次のようなものがあります。
- 写真撮影後、音楽を乗せてスライドショーにする。
- 写真と本人のインタビュー映像を組み合わせる。
- 写真と本人のインタビュー映像に加え、ご家族のインタビューを組み合わせる。
- 写真と本人・家族のインタビュー映像に加え、仕事風景や友人との映像を組み合わせる。
- ご自身の半生を、ドラマ仕立てに仕上げる。
この例からもわかるように、どのような内容になるかはプランごとに違います。
そのため、プランが動きだす前に、依頼者と制作会社との間でしっかりと打合せを行いましょう。
ここで綿密なやりとりをしないと、依頼者がイメージしていたものと全く違うものが出来上がってしまう恐れがあります。
ご自身が「こんな動画にしたい!」と要望を伝えたときに、適切な価格や撮影・編集方法を提案してくれる会社に頼みましょう。
3.料金の支払い
動画の内容が決まったら、依頼者は制作会社に料金を支払います。
終活ムービーはほとんどの場合、先払い制となります。
支払い方法は各制作会社によってさまざまです。
なかにはクレジットカードが使用できないことがありますので、事前に確認をとっておきましょう。
4.撮影前の打合せ
いきなり本番を撮るのではなく、事前に撮影場所を確保したり、スケジュールの調整を行う必要があります。
ほかにも撮影時に依頼者が着る衣装や、メイクアップの有無などの確認が必要になります。
5.インタビュー・企画の進行・動画撮影
動画撮影の本番となります。
依頼者本人が話すだけではなく、制作会社やプランによっては、インタビュー形式で行われるものもあります。
インタビューの場合、原稿を読むだけとは違い、依頼者がリアルタイムで口にした言葉を動画におさめられます。
つまり、その瞬間の生きた言葉を収録できるのです。
また思い出の場所や、ゆかりのある人といっしょに撮影すると、より臨場感がある動画に仕上がります。
一方で、ドラマ仕立てにしたいのであれば、人生の節目や転機におこった出来事をメモしておくと、動画制作時に非常に役に立ちます。
また当時の写真を挿入するのも、当時の様子が伝わりやすく、おすすめです。
6.動画編集
インタビューや撮影が終了したあとは、動画編集にうつります。
具体的には、静止画や取材内容をつなぎあわせたり、音楽を追加する、ナレーションを吹込むなどです。
すべての作業完了後、依頼者に完成した動画を確認してもらいます。
内容に不備があれば制作会社に修正依頼を出しましょう。
7.終活ムービー完成
動画編集が完了し、問題点がなければ完成です。
なお、発注から完成までは、内容にもよりますが、1カ月ほどと考えて下さい。
満足する終活ムービーを制作してもらうため、納期に余裕をもって依頼すると良いでしょう。
予算はどれくらいかかる?
制作会社に依頼した場合、終活ムービー完成までにかかる予算の一例をご紹介します。
依頼する制作会社やプランで異なりますので、依頼する際は必ず制作会社に確認しましょう。
1.スライドショーのみプラン
■内容
お打ち合わせ、構成、編集、DVD(トールケース付き)納品時の送料
■記録時間
8分まで
■料金
25,000円(税込)
2.メッセージ撮影のみプラン
■内容
お打ち合わせ、構成、編集、DVD(トールケース付き)納品時の送料、撮影スタッフの交通費
■撮影時間
1時間半以内まで
■記録時間
8分まで
■料金
59,800円(税込)
3.メッセージ撮影 + スライドショープラン
■内容
お打ち合わせ、構成、編集、DVD(トールケース付き)納品時の送料、撮影スタッフの交通費
■撮影時間
1時間半以内まで
■記録時間
8分まで
■料金
79,800円(税込)
終活ムービーを依頼できる業者は?
終活ムービー制作を依頼できる業者をご紹介します。
My Happy Story
ORDERMADE(オーダーメイド)
お墓きわめびとの会
まとめ
終活ムービーの内容、流れ、費用などについて解説してきました。
自分の生の声を届けられる貴重なツールです。
残された家族にとっても、一生残る宝物になります。
じっくり時間をかけて、納得のいく内容にしていきましょう。
Good Endingでは、終活に関するお悩みを専門家チームが解決に導きます。
お一人で悩まず、まずはお気軽にご相談下さい。