(本記事作成日:2021年11月19日)

家族や親しい友人との別れはある日突然やってくることもあります。悲しみの中にあっても、葬儀などの手配やお金の心配はついてまわります。葬儀には具体的に何にどの位の費用がかかり、前もって準備ができる事は何なのか。いざという時にスムーズな判断をするために、葬儀について考えておく事も終活の中の大切なポイントの一つです。

本日の記事は、お葬式の生前予約についてのメリット・デメリットについてお伝えしていきます。

★本日の記事がおすすめな方
・ご自分の葬儀内容への希望がある方
・葬儀費用を明確にしておきたい方
・家族や親族の負担を減らしたい方

葬儀の生前予約とは?必要なもの?

葬儀の生前予約とはどのようなものなのか?具体的な内容はどこまで決めておくものなのか?ご紹介していきたいと思います。

「生前予約」とはもちろん日付を決めて行う事ではなく、「この葬儀社で葬儀をする」と決めておき、葬儀の内容や料金について葬儀社とも取り決めをしておく事です。

例えば病院で亡くなった場合などは長時間安置させてもらうことが難しく、急いで病院を出なければならない事が多いため、実際にはゆっくりと葬儀社を選んでいる時間がない事もあります。また、訃報の連絡など短い時間の中でやらなくてはならないこと、決めなくてはならないことがたくさんあります。
一般的に、ご家族が亡くなった際実際に葬儀全般を取り仕切る機会はそんなに頻繁にあるものではありません。そのため身近な人が亡くなった際、まずどこに連絡をするべきなのか。それが明確になっているだけでも、精神的な負担や実際の行動にも大きな違いが生まれてくるはずです。
大切なご家族を亡くした悲しみの中、信頼できる葬儀社が見つかっていれば気持ちのゆとりもでき、故人とのお別れにも集中することができるのではないでしょうか。

生前予約のメリット・デメリットについて

生前予約を行うメリット・デメリットについて見ていきます。

メリット

・ご遺族の負担を軽減する
人の死は予想外に突然訪れることもあります。病気療養中であったとしても、まだ生きているのに葬儀のことを考えるなど、不謹慎なのでは・・・と思われる方もいらっしゃるでしょう。難しい問題ではありますが、臨終時に葬儀社が決まっているかいないかで、その後の段取りが大きく変わってきます。実際に亡くなられた後というのは、非常に慌ただしく、冷静に物事を判断するのが難しい状況です。亡くなる前に葬儀社を決めて相談をしておけば、慌てることなくご遺体の搬送や安置場所についても任せることができます。いざという時にご遺族が落ち着いて行動できるよう、事前に葬儀社を決定しある程度のことを決めておくのが理想的なのではないでしょうか。

・費用が抑えられる
生前予約では、事前に故人が契約することで費用を抑えられるケースが多くあります。事前に葬儀場に予約を入れておく事での特別プランというような考え方です。夜間や暦の都合など葬儀まで日数が短い場合などでも、葬儀社のスタッフがスムーズに準備することができるので、費用がおさえられています。故人が亡くなった後には葬儀手配の他に、入院していた病院の清算や、入所施設からの退去などご遺族にはさまざまな手続きや費用が発生します。ご遺族のためにも費用の負担を少しでも抑え、何にいくらかかるのかを明確にされておきたい方に生前予約はおすすめです。

・故人の希望に沿える
ライフスタイルが多様化する中で、人生のしめくくりをどのように迎えるのか、生前から想いをお持ちの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。できるだけ故人の希望に沿った葬儀を行いたいという気持ちは、ご遺族の方もお持ちでしょう。葬儀場の雰囲気や宗教にとらわれない葬儀、趣味や特技、職業を交えた葬儀、参列者の希望など、どうすれば故人が喜ぶかは亡くなった後ではわかりません。葬儀の内容を生前に決めておき家族に伝えることで、お互いの気持ちをあらかじめ理解し寄り添うきっかけにもなります。

デメリット

・縁起が悪い、不謹慎では?と思われる
人はいつか亡くなるということを理解していても、生前に葬儀のことを決めておくのは縁起が悪いと思う人はいます。しかし終活の一環として、ご自身の葬儀について気持ちを綴ったり手配を進めることは尊重されるべき思いの一つです。できる限り、ご家族もその意志を汲んであげるのがよいでしょう。

・家族が生前予約の内容を知らないと葬儀社との間でトラブルになることも
たとえ故人の希望・要望であったとしても、いざ臨終の際にその内容をご家族がまったく把握していないとなると、葬儀社との間でトラブルになる事も考えられます。ご遺族としては受け入れ難い内容などが含まれる可能性もありますので、生前に契約を結ぶ際にはご家族の方も一緒にご相談されることをおすすめします。

・故人の希望と契約書に食い違いが生じている
生前予約は終活の一環として取り入れる方も多く利用者も増えていますが、葬儀をとりおこなうタイミングが明確ではなく費用も高額なことから、法的観点やシステム面でも慎重に精査し行う必要があります。そのため、実際に契約まで進む際にはしっかりと契約書を確認し、不備や認識の齟齬がないかを確認しましょう。場合によっては、選んだ葬儀社の経営状態が悪化するなどのケースも考えられますので、充分に信頼できる葬儀社を選択することが大切です。

生前予約で決めておけることは?

生前予約では、葬儀についてどのようなことを決めておくことができるのでしょうか?

最近では、多くの葬儀会社が生前予約についての相談に乗ってくれるので、ご自身の大まかな希望をまとめておくと話が進めやすくなります。まずは葬儀の基本的な項目をしっかり決めておきます。

・自分の宗派の確認を確認し、菩提寺があれば伝える。
・親族、友人、知人などどこまでの方に参列してほしいかを決める。
・費用はどのくらいを考えているか伝える。(葬儀に備えて積み立てができるところもあります)
・葬儀社によってはいくつかの葬儀会場から選ぶこともできるので、希望の立地を決めておく。
・遺影はどの写真にするか。
・葬儀中に流したい音楽や映像がある。
・祭壇や棺、お花や精進落としのメニューなどの細かい希望など。

葬儀社の多くでは、あらかじめ用意されたいくつかのプランから選択し、自分の希望などを踏まえオプションなどを加え決めていくのが基本です。 プランごとに内容や料金が異なりますので、後悔のないように希望を伝えるのが良いでしょう。

まとめ

・生前予約をすることで、臨終から葬儀までの短い時間の中での遺族の負担を軽減することができる。
・費用を抑え、明確にすることができる。
・故人の希望や生前の想いを尊重することができる。

ご遺体を病院から搬送のする際に葬儀社の指定がない場合は、病院が紹介する葬儀社で請け負うことになり、希望する内容と異なったり、予想以上に費用がかかったりすることも考えられます。
また、葬儀をせずに納棺後すぐに火葬を行う直葬などの場合でも葬儀社の支援は必要です。葬儀の有無も含め、事前に準備をすることをおすすめします。

生前予約や葬儀についてなど、終活全般に関して疑問・お悩みのある方は、名古屋市熱田区にある合同会社SBNに一度ご相談下さい。
初回無料でご利用いただけます。
親切丁寧に対応させて頂きます。

参考
いい葬儀 https://www.e-sogi.com/
葬祭サービスエテルノ https://www.eterno.jp/
くらしの友 https://www.kurashinotomo.jp/sougi/