オタクの終活とは

PCを触るオタク

終活とは「自らの人生の終わりに向けた活動」の略語で、自分自身の葬儀・お墓・遺言書の準備や、相続・身の回りの生前整理などを行うことを指します。

オタクの場合は、趣味で集めたコレクションの整理についても意識をしておくことが大切です。
ご自身が亡くなると、残された家族は葬儀をはじめ、年金や保険の続きなど、やらなければならないことが多岐に渡ります。
大量のコレクションの処分もあるとなると、さらに負担をかけてしまうでしょう。

また、家族がコレクションの価値を知らない場合、不用品として処分されてしまう可能性があります。
長年かけて集めた大切なコレクションを不用品として処分されてしまうのは、本人にとってはつらいものです。

そうしたことから、ご自身が元気なうちに終活をして、コレクションの整理をしておくことが大切です。

オタクの終活、具体的内容

コレクションの整理

コレクションの仕分け

まずは自分がどんなグッズを持っていて、どれぐらいの量があるのかを確認しましょう。
次に、その中で「手放すもの」と「残しておくもの」に分類していきます。
仕分けの際は、フィギュア、トレーディングカード、本、CDなど、ジャンルごとに分けていきましょう。
また、ラベルやメモを貼っておくこともオススメです。
家族が見た時に何のコレクションかが一目でわかり、誤ってグッズを処分してしまうことを防ぎやすくなります。

コレクションの整理

仕分けが終わったら、手放すコレクションを整理していきます。
整理方法としては、主に次の3つが挙げられます。

売却
趣味のグッズを売却してお金に換えておくことで、生活費に使ったり、家族に残しておくことができます。
リサイクルショップなどで売却する場合は、複数の店舗に見積り依頼を出して、できるだけ高い値段をつけてくれるところに売りましょう。
また、ネットオークションやフリマアプリを利用すると、予想以上に高額で売れる可能性もあります。

譲渡
同じ趣味を持つ友人や知人に譲るという方法もあります。
身近にそういった人がいない場合は、インターネットや専門誌、広報誌などで紹介されている団体に問い合わせるのもひとつの手です。

寄贈
趣味に関係する博物館など、公共性の高い組織に寄贈するという方法もあります。
組織によって、寄贈を受け付けている物品は異なり、また、寄贈に関するルールが設けられていることが多いため、事前に問い合わせてみると良いでしょう。

このほか、フィギュアやプラモデルなどの物資の寄付を受け付けているNPO法人もあります。
寄付した物品は、国内の児童養護施設や、海外の子どもに贈られるため、社会貢献にもなります。

コレクションの価値を調べる

コレクションは美術品や骨とう品と同じく「資産」であり、相続財産のひとつです。
その業界に精通した人が鑑定した評価額が、そのコレクションの価値となります。
手元に残しておくコレクションについては、遺品整理や相続の際に家族が困らないよう、コレクションにいくらの価値があるのか、ということを周囲にわかるように示しておくことが大切です。

最近では、オタクの終活支援のために、専門知識を持つ各ジャンルのプロがコレクションの鑑定をして、見積りを書面で発行してくれるサービス(MANDARAKE「生前見積」)も登場しています。

エンディングノートを活用しよう

エンディングノート

コレクションの選別・整理が終わったら、情報を一つにまとめておきましょう。
この際に活用できるものが「エンディングノート」です。

エンディングノートには、ご自身の資産情報や葬儀・お墓、医療や介護に関する希望など、様々な情報を書き留めておくことが出来ます。
この中に、ご自身のコレクションの情報を書いておけば、家族が見逃すことがなくなるでしょう。

★エンディングノートについての詳しい記事はこちら
  → エンディングノートの目的と内容について

まとめ

  • オタクの終活では、集めたコレクションの整理も重要である。
  • 具体的には、コレクションの仕分け・整理・見積もりがある。
  • まとめた情報はエンディングノートに書き留めましょう。

Good Endingでは、終活のご相談を初め、終活分野での専門家紹介を行っております。
税理士を初めとした専門家チームが、ご相談者様のお悩みを全力でサポートいたします。
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