終活は、生前に自らの資産を整理したり医療や介護に関する希望をまとめておくことで、自分が亡くなった後に家族に負担をかけないようにしたり、ご自身の人生を充実させることのできる活動です。
終活をする中で、大切な家族やお世話になった人に対して、感謝の言葉や伝えたいことをメッセージに残すことはとても大切なことです。
しかし、どのような内容を書けばよいか分からない、どのような方法があるか分からない、と迷われる方も少なくありません。
今回は、終活において、大切な方へ手紙やメッセージを残す場合のメリットや具体的な内容についてお伝えしていきます。
終活で手紙を書くメリットとは
言いにくいことを伝えられる
大切な人へ伝えたいことがあっても、生きているときは恥ずかしさや気まずさがあり、伝えられない人も多いのではないでしょうか。
内容によっては、生前には言いたくても言えず、死後だからこそ伝えられる内容もあると思います。
終活でメッセージを残すことで、自身の気持ちや内容が原因で伝えられなかったことも伝えることができます。
人生を前向きに過ごせる
伝えたいメッセージを伝えられることで、肩の荷が下り、今後の人生を充実させることができます。
手紙やメッセージを書くことで、それらを伝える相手だけでなく、自分にとってもプラスの効果があります。
人生の振り返りになる
手紙やメッセージを伝えるうえで、それらを送る相手とのこれまでの関係性やエピソード、思い出などを振り返ることになります。
出来事やその時感じた感情など、過去を振り返ることで自分の人生が豊かであることを実感できます。
手紙の具体的内容
手紙に書く内容については、以下のようなものがあります。
感謝の気持ち
日ごろ家族や大切な人に感謝の気持ちを伝えられていない方は、終活のタイミングで感謝の思いを伝えてみてはいかがでしょうか。
面と向かっては恥ずかしくて言えなくても、手紙でメッセージを伝えることで、感謝の気持ちを伝えることができます。
謝罪の気持ち
自分が過去に行った言動で後悔していることがあるけれども、謝るタイミングを逃したという方もいます。
終活でお詫びのメッセージを残すことで、自分の気持ちに整理をつけることができます。
また、死後であれば相手にメッセージを受け取ってもらいやすくなります。
後ろめたいことや心残りがあると、残りの人生を良い気分で過ごすことが難しいのではないでしょうか。
終活の一環として、謝罪のメッセージを残すことをができます。
相手に願うこと
家族仲良く過ごしてほしいなど、大切な人に願うことを伝えることができます。
死後の心配事や希望を言葉にしておくことで、心が軽くなります。
また、自分のこれまでの人生を振り返り、これまでの経験や出来事で感じたことについて、家族や大切な人に伝えたいメッセージを残し、それぞれの人生をどのように生きてほしいか、伝えることができます。
手紙を作成する際の注意点
保管場所を伝えておく
生前に誰かに見られたくないからと、手紙の存在を秘密にしておくと、ご自身が亡くなった後に見つけてもらえない可能性があります。
そのようなことが無いように、家族や友人など、自分に代わって手紙を届けてくれる人を指定しておき、手紙の存在も知らせておきましょう。
メッセージの送り先を明記する
家族やその他の親族など、身近な相手であれば問題にはなりませんが、友人や仕事関係者など、親族以外の場合には、遺族では連絡先が分からず、メッセージが届けられない可能性があります。
そのようなことが無いように、手紙に、送り先の住所を書いたメモを添えたり、メールで送る場合にはメールアドレスを書いておくなどの準備が必要です。
まとめ
- 終活で手紙を書くメリットは、言いにくいことを伝えられる、人生を前向きに過ごせる、人生の振り返りになることが挙げられる。
- 手紙に書く内容としては、感謝の気持ち、謝罪の気持ち、相手に願うことがある。
- 手紙を作成する際の注意点としては、保管場所を伝えておくこと、メッセージの送り先を明記することがある。
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