終活という言葉が初めて世に出たのが2009年のことです。
そこから10年以上がたち、様々なメディアで取り上げられ、最近では終活をテーマにした映画まで公開されました(映画に興味がある方はこちらの記事をチェック!→映画から学ぶ 終活のやり方「お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方」)。

しかし、終活の分野は幅広く、どのように手をつけて良いか分からない…という方も多いのではないでしょうか。
あるいは、身近に終活に関する悩みを持つ人がいて、何か力になれることはないかと考えている方もいるでしょう。
そんなときに活躍するのが、今回ご紹介する「終活アドバイザー」です。
終活アドバイザーとは何者なのか。
初めて聞く方でも分かるように、詳しく解説していきます。

終活アドバイザーとは

アドバイスをする男性

終活アドバイザーとはその名の通り、終活に関するお悩みに対してアドバイスをする専門家のことです。
終活アドバイザーという名称は、終活アドバイザー協会(運営:NPO法人ら・し・さ)が認定している資格名のことです。
この資格は民間資格であり、国家資格ではありません。

資格取得のために様々な分野の勉強をしますので、その中で終活知識を数多く習得できます。

終活アドバイザーができること

高齢夫婦にアドバイスする男性

エンディングノート作成のアドバイス

エンディングノートとは、もしもの場合に備えて、家族や周囲の人に伝えておきたいことを書き記しておくノートのことです。
自分についての情報(生年月日や出生地などの個人情報や、家族との思い出など)や、保有財産の状況、医療介護に対する希望、大切な人へのメッセージなど、あらゆる情報を書くことが出来ます。

エンディングノートでは内容や形式に決まりがなく、自由に作成して構いません。
しかし、自由な反面、書き方に迷う方も見えます。

  • 何を書けば良いんだろう?
  • どんなノートに書けば良いのかな?
  • 書いた後はどうすれば良いの?

こんな時に頼りになるのが終活アドバイザーです。
アドバイスを受けてスムーズに書けると、書いている本人も楽しくなり、これまで以上に終活に対して積極的に取り組むきっかけとなります。

終活でお悩みの方の相談にのれる

終活アドバイザーは終活の分野での専門家です。
資格取得の過程で、エンディングノート・相続・保険・不動産・医療・介護・葬儀・お墓など、様々な知識を身につけていきます。
相談に来られる方は様々な悩みを抱えていることが多いですので、終活全般にアドバイスができる終活アドバイザーは非常に頼りになる存在です。
資格取得後は「終活アドバイザー」の名称で活動が出来るため、多くの方の相談に乗ることが出来るでしょう。
各所でセミナーを開催するなど、活動の幅を広げることが出来ます。

専門家への橋渡し

就活に関する幅広い知識を身に付けることで、相手が何に対して困っているか、そしてどのような専門家を紹介すれば解決するかが分かるようになります。
適切な専門家に橋渡しをすることで、相談者の悩みをいち早く解決できます。
このような専門家への橋渡しの役割は、様々な知識を身につけた終活アドバイザーだからこそ出来る重要な役割になります。

自治体での手続き同行

終活は各種保険や年金など、自治体が関わる機会が多くあります。
その都度必要な書類を揃えなければならず、忘れて何度も窓口に行くことになりかねません。
また、手続きが電子化していることもあり、高齢の方にとっては複雑なものになってきています。
自治体の各種手続きで電子化が進むことにより、まずます同行でのサポートは需要が高まると考えられます。

ご家族への終活情報の引き継ぎ

終活で整理された情報をご家族に引き継ぐことを大切な役割です。
整理した情報を本人しか知らず、ご家族が誰も知らない状況では、せっかくの情報が無駄になってしまいます。
また、高齢になり、上手く話しがまとめられず家族にしっかり伝わらないこともあり、終活アドバイザーが橋渡しをすることで情報がスムーズに届くことが期待できます。

終活アドバイザーになる方法

勉強する女性

終活アドバイザーになるためには、終活アドバイザー協会が行う検定試験に合格する必要があります。
検定試験を受けるためには、ユーキャンが行う終活アドバイザー講座を受講する必要があります。

ユーキャン終活アドバイザー講座 → こちらをクリック

終活アドバイザー講座は、1日30分~1時間行い、4ヶ月で合格を目指しています。
通信講座なので、自宅で自分のタイミングで勉強できます。
早い人は2ヶ月程度で取得も可能です。

また、検定試験も自宅で受けられるので、リラックスした中で受験することが出来ます。

試験に合格後、登録申請をして終活アドバイザー協会に入会することで、終活アドバイザーの資格が取得できます。
資格取得者には認定証が授与されます。

終活アドバイザーになるために必要な費用

費用を計算する電卓

終活アドバイザーになるために必要な費用は以下の通りです。

  • 終活アドバイザー講座 35,000円(一括払いの場合) 2,980円×12回=35,760円(分割払いの場合)
  • 終活アドバイザー協会 入会金 4,000円 年会費 6,000円

終活アドバイザーの将来性

明るい未来を示す太陽

日本は今後ますます高齢化が進み、それに伴い高齢者にまつわる終活の悩みは増えていくことが予想されます。
そうなった場合、終活の専門家として、終活アドバイザーの役割の重要性が増していきます。
資格を持っていることで、周囲から信頼され、様々な役割を担うことが出来るでしょう。

終活アドバイザーを本業に活かす

1+1=3 シナジー効果

終活は幅広い分野に及ぶため、終活アドバイザーの資格を取得することで、本業にも好影響を与えることが期待できます。
資格を取得した人の職種を見てみると、ケアマネージャー・FP・行政書士・保険営業・不動産営業など様々です。
終活アドバイザーの資格があることで、本業以外の相談を受けられるようになり、お客様に頼りにされる存在となります。

まとめ

終活アドバイザーを取得することで、終活の知識がつくだけでなく、仕事にもプラスに働きます。
終活の専門家として広く活動が出来るようなるので、興味ある方は是非取得してみて下さい。

Good Endingでは、終活に関する悩みを、税理士を初めとした専門家がチームで解決します。
終活アドバイザーとして活動する中で、各分野の専門家による解決が必要だが、紹介できる専門家がいない、というお悩みが出てくると思います。
Good Endingでは、提携して頂ける終活アドバイザーの方からのご連絡もお待ちしております。
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