終活と不動産 持ち家をこれからどうしていくか?考えておきたい不動産の整理
終活で不動産のことを考えることはとても重要
財産は遺された家族に任せるというのが一般的でしたが、最近では終活というワードと共に、生きている間に自分自身の財産や生き方、人間関係を整理しておくことが考え方が浸透してきました。
特に財産の中でも不動産は生前整理そして、何も考えずに残しておくと後々家族に迷惑をかけてしまいかねません。
空き家問題という言葉もあるように、不動産を相続すると、空き家になってしまい、維持や管理が難しくなることもあるのです。
そういった点でも、不動産の終活はとても重要になります。
不動産の終活を進める手順
不動産の終活を進める手順としては、どのようにしていけばいいのでしょうか。
1.終活の方法を決める
2.実行する
大きく分けてこの二つをすることです。
しかしながら、1.終活の方法を決めるということが一番難しいです。どのような選択肢があるのか見ていきましょう。
1.終活方法を決める
終活(処分)の方法を決める。大きく分けて4つに分かれます。
1.不動産(自宅)を売却する
不動産を売却し資産を現金化することで、様々なメリットがあります。
■メリット
1.相続がスムーズにできる
⇒現金と違って、不動産は分割することができないため、共有して相続しなければいけません。売却されて現金になっていれば、スムーズに分割ができるというメリットがあります。
2.維持管理が不要
⇒空き家問題という言葉もあるように、空き家になってからの維持管理、毎年の固定資産税の支払いはなかなか大変です。売却してしまえば、維持管理する必要もありませんので、維持管理の手間がないのは遺された家族にはありがたいことです。
3.資産価値が高い時に売却できる
古くなってしまってからでは、売却することは難しくなるかもしれません。
資産価値が高い時点で売却することも一つかもしれません。
4.老後資金ができる
■デメリット
・住む場所がなくなるリスク
しかしながら、自宅を売却することになるため、次にどこに住むべきかや施設に入るなどにしても、資金計画をしっかりとしなければ後々後悔することにもなりかねませんので注意が必要です。
2.賃貸活用
所有している不動産を貸し出しして収入を得るという方法もあります。
自宅しか不動産がない場合はなかなか難しい選択です。
■メリット
・定期的な収入になるため、老後の収入源になる。
・残される家族(相続人)も相続すれば収入が得られる。
■デメリット
修繕などの維持管理や、管理手数料などがかかる。確定申告などの事務手続きが必要になる。
3.生前贈与
生きている間に相続人になる予定である、子どもなどに贈与をする方法もあります。
■メリット
・事前に贈与することで、確実に渡したい人に不動産を渡すことができる
・事前に話し合いをすることで、トラブルを防ぐことができる
■デメリット
・税金(贈与税、登録免許税、不動産取得税など)が相続した場合よりも係る可能性がある
・贈与したことも含めて財産の残し方を決めておかないと後々トラブルになる可能性がある。
4.遺言
物件を売却しない場合は遺言書を作成して、誰に不動産を残すのかを定めることが重要です。
■メリット
・事前にだれに渡るか決まっていることで、相続人同士がもめることがなくなる
■デメリット
・不動産以外に財産がない場合は遺言で残しても他の相続人が納得しない場合も
事前に話し合いをしてもいざ相続した時に、突然豹変する家族もいます。トラブルがないように、相続人同士で差がないように相続財産を分けるように計画することが大切です。
まとめ
以上、不動産の終活についてでした。
終活の中でも不動産の終活がとても重要です。
何を残すのか、老後の生活をよりよくするためにも、不動産の終活は進めていきましょう。
不動産の終活をするには、遺言書の作成や、売却、税金など、専門的な知識が必要になります。
不動産の終活に関しては、専門家がワンストップで解決できるグッドエンディングにご相談ください。