自分らしい最期を迎えるために、終活を始める方が増えています。
コロナ禍で社会情勢が大きく変わり、また、自分と向き合う時間が増えたことで、今後の人生をどのように歩んで行くべきか考えるようになったことも影響しています。

しかし、終活は幅広く、何から始めれば良いか分からない方が非常に多いです。
今回は、終活における葬儀準備について解説していきます。
事前に葬儀について詳しく知ることで、終活の第一歩にしていただけたら幸いです。

終活で葬儀準備をするメリット

話し合っている夫婦

ご遺族の精神的負担を軽減する

人の死は突然訪れることもあります。
病気療養中であったとしても、葬儀のことを考えるなど、不謹慎なのでは・・・と思われる方もいらっしゃるでしょう。
難しい問題ですが、亡くなられたときに葬儀内容が決まっているかどうかで、その後の段取りが大きく変わります。
実際に亡くなられた後というのは、非常に慌ただしく、冷静に物事を判断するのが難しい状況です。予め葬儀内容を決めておけば、慌てることなく行動できます。
また、故人との最期の時間をゆっくりと過ごすことも出来るでしょう。
いざという時にご遺族が落ち着いて行動できるよう、事前の準備が非常に重要になります。

葬儀費用が抑えられる

事前に葬儀内容を決めておくことで、葬儀費用を抑えられるケースが多くあります。
葬儀までの日数が短い場合などでも、事前に内容が決めっていることで、葬儀社のスタッフがスムーズに準備することができるので、費用がおさえられています。
故人が亡くなった後には葬儀手配の他に、入院していた病院での治療費の清算や、入所していた介護施設からの退去など、ご遺族には様々な手続きや費用負担が必要になります。
ご遺族のためにも費用の負担を少しでも抑え、何にいくらかかるのか明確にされておきたい方は是非事前の葬儀準備を進めましょう。

故人の希望が叶う

人生の最期をどのように迎えるのか、生前から想いをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
故人の希望する葬儀を行いたいという気持ちは、ご遺族の方もお持ちのことと思います。
どのような葬儀内容であれば故人が喜ぶかは、亡くなった後では誰にもわかりません。
生前に内容を決めておき家族に伝えておくことで、本人の気持ちを理解し寄り添うきっかけにもなります。

終活で行う葬儀準備の内容と手順

チェックリスト

葬儀内容を決めるにあたって、事前に準備しておくべき情報があります。
これらがあることで、葬儀会社との打合せもスムーズに進みます。
元気なうちに、一つずつ進めていきましょう。

参列者名簿作り

葬儀に参列される方の名簿の作成です。
名簿があることで、遺族としては誰に訃報を伝えるべきかが分かるため、いざという時に慌てずに済みます。
また、葬儀費用を計算する際にも参考になります。
参列者の人数によって、葬儀の形式や会場、料理やお返しの数も決まるため、大切な情報となります。

宗教・宗派を決める

故人の宗教・宗派や菩提寺を明確にしておきましょう。
また、最近では、宗教的な儀式や葬儀の習わしにとらわれず、自由な形式で葬儀が執り行われることがあります。
これは、自由葬(または無宗教葬)と呼ばれています。
これまで日本では仏式で葬儀を執り行うのが一般的でしたが、今では自由葬を選ぶ人も増えてきています。
このような要望は故人しか分からないため、事前に遺族に伝えておくことが大切です。

葬儀費用の準備

参列者数と宗教・宗派が決まれば、葬儀費用の目安を知ることが出来ます。
葬儀費用を取る場合には、複数の葬儀会社を比較検討することをオススメします。
費用が分かれば、その金額を準備しておけば、遺族が急な出費を迫られる事が無く、安心できます。

★葬儀の生前予約の方法を詳しく知りたい方はこちら
  → 葬儀のセルフプロデュース!生前予約をする時に気をつけたいこと
★葬儀に必要な費用を詳しく知りたい方はこちら
  → 葬儀費用の内訳について

遺影写真の準備

遺影候補となる写真はアルバムだけでなく、現在ではデジタルカメラやパソコン・スマートフォンの中に膨大な数が詰まっています。
遺族がそれらの写真を一つずつチェックして選び出すのは多大な労力を要します。
そのため、予め候補となる写真をピックアップしておき、最終決定は遺族に任せると良いでしょう。
遺影は遺族が持ち続けるものであり、本人だけでなく、遺族にとっても良いと思える最高の一枚が選ばれるべきです。
遺族に最終判断を任せることで、故人にとっても遺族にとっても納得いく一枚となるでしょう。

棺に入れてほしいものを選ぶ

故人がお気に入りであった洋服、仕事のユニフォーム、好きなお菓子や趣味に関係するものなど、最期は好きなものに囲まれて見送られたいと思う方も多いと思います。
事前に分かっていれば、いざという時に遺族がすぐに対応出来るので、故人を希望を叶えることが出来ます。

エンディングノートの活用

エンディングノート

エンディングノートとは、もしもの場合に備えて、家族や周囲の人に伝えておきたいことを書き記しておくノートのことです
葬儀の事前準備が出来たら、エンディングノートに書いておき情報を整理しておくことで、いざという時に遺族がすぐに対応することが出来ます。
エンディングノートを作成した場合には、必ず家族や信頼できる人に、保管場所を伝えるようにしましょう。

まとめ

葬儀手配は時間的に余裕が無い中、遺族に多大な負担をかけてしまいます。
家族が故人と過ごす最期の時間をしっかりと確保するために、また、故人の思いを実現するためにも、今から出来る準備を一つずつ進めていきましょう。

Good Endingでは終活の専門家がチームでご相談者様の終活問題解決に取り組みます。
お悩みの方は、是非一度ご連絡ください。