社会の価値観が変化する中、夫婦の形も多様化しています。
従来の「夫は外で働き,妻は家庭を守る」という考え方が徐々に変化し、女性の社会進出も進んでくる中で、新たな夫婦の形である「DINKs」が増えてきています。
今回は、このDINKsについてのお話し、そして、終活の必要性について考えていきます。
DINKsとは
DINKs(ディンクス)とは、Double Income(共働き)No Kids(子どもを持たない)夫婦の頭文字を並べたものであり、共働きで、かつ、意識的に子どもを持たない夫婦のことをいいます。
何らかの事情があって子どもが欲しくてもできない夫婦はDINKsに含めません。
夫婦合意のもと、二人の生活を続けようと決心した夫婦がDINKsということになります。
DINKsが増えてきた背景
経済的理由
子供を持つと、生活費・学費など、これまで以上に経済的負担が大きくなります。
学費については、文部科学省および日本政策金融公庫のデータで、幼稚園から大学まで全て公立に通った場合で786万円、全て私立に通った場合で2,220万円かかるとされています(文部科学省 「平成30年度子供の学習費調査」・日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果(令和2年度)」)。
また、親の介護費用など、夫婦以外の人のために必要なお金の負担がある家庭もあります。
このように、経済的な理由で子供を持たない選択をすることがあります。
年齢
近年は晩婚化が進んでいます。
厚生労働省のデータでは、2000年の平均初婚年齢は、男性28.8歳・女性27歳であったが、2017年は男性31.1歳・女性29.4歳となっている。
この傾向は年々増加している。
晩婚化が進むことで、子供を出産する年齢も必然的に上昇していく。
子育てには体力も必要であり、年齢を考えて子供を作らない家庭もあります。
仕事を続けたい
仕事への充実感・やりがいから、仕事を続けるために子供を持たない選択をされる夫婦もいます。
女性の社会進出が増え、仕事を長く続けたいと希望する女性も増えてきました。
子供が出来ると子供のために時間を使うことが多くなり、仕事に十分な時間を使うことが出来なくなる可能性があります。
DINKsが終活を行う必要性
DINKSの場合、夫婦のどちらかに何かあった場合、妻ないし夫が支えになりますが、他に頼れる親族がいない場合、その負担は大きくなります。
葬儀・お墓の手配や自治体等への各種手続き、遺品整理など、やらなければならないことが山積みです。
また、パートナーが亡くなり自分一人になったときを想像して、漠然とした不安を感じる方もいます。
このように、自分一人で様々なことを行わなければならない不安や、一人になる寂しさから不安を感じる方も多いです。
遺されるパートナーのためにも、予め準備をしておく必要があります。
今からやるべき終活の内容
終活の分野は多岐に渡るため、まずはご自身の興味のある分野から始めてみましょう。
まだ若いから、早いからという理由で手をつけない方もいますが、いつ何があるは誰にも分かりません。
いざという時のための終活なので、健康なうちに始めておいて損はありません。
終活でやるべきこととしては、次の項目が挙げられます。
- エンディングノート
- 生前整理
- 葬儀・お墓の準備
- 財産整理
- 医療・介護の希望
- 遺言書作成
- 不要なサービスの解約
- デジタル終活
★終活でやるべきことについての詳しい記事はこちら
→ 終活やることリスト!これをやれば安心な8項目と挫折しない方法をご紹介
何から手をつけて良いか分からない方は、エンディングノート作成がオススメです。
現状を把握することで、次にやるべきことが見えてきます。
★エンディングノートについての詳しい記事はこちら
→ エンディングノートの目的と内容について
まとめ
- DINKs(ディンクス)とは、共働きで、かつ、意識的に子どもを持たない夫婦のことをいいます。
- DINKsが増えて来た理由としては、経済的理由・年齢・仕事があります。
- 終活を行うことで、遺されるパートナーの不安を解消できる。
- 今からやるべき終活は8項目あり、エンディングノート作成がオススメ。
Good Endingでは、終活のご相談を初め、終活分野での専門家紹介を行っております。
税理士を初めとした専門家チームが、ご相談者様のお悩みを全力でサポートいたします。
終活でお困りの方は、お気軽にご連絡ください。