2015年に新語・流行語大賞にもノミネートされ、注目された「ミニマリスト」。
終活においては、ミニマリストという新しい生き方がオススメです。
日々の生活を必要最小限のもので過ごすことにより、精神的・経済的にゆとりが出るだけで無く、万が一の時に残された家族に迷惑をかけずに済みます。
今回は、ミニマリストという生き方が、どのように終活で役に立つか、メリットやポイントを解説していきます。
ミニマリストとは
ミニマリストとは、自分にとって必要最小限のものだけで暮らす人のことを指します。
英語の「minimal(最小限の)」という言葉から派生したと言われています。
現在のミニマリストはアメリカの富裕層から生まれました。
彼らは、欲しいものを欲しいときに手に入れることができます。
しかし、すべてを手に入れるのではなく、洗練された質の良いものだけで生活したいと考えるようになり、その考え方を発進し始めたことがきっかけです。
現在はインターネットの普及とともに、自分たちの考え方や行動、ミニマリストとしての生き方を発信する場が広がり、その考えに共感する人が増えてきたのです。
ミニマリストの終活におけるメリット
生前整理がラクになる
ミニマリストは普段から自分にとって必要最小限のものしか持たないため、生前整理をする際にも整理するものが少ないため、すぐに行うことが出来ます。
また、自分にとって何が必要かと言う判断基準を持っている人も多いため、モノの整理をするときに迷うことがなくなり作業がスムーズに進みます。
情報整理がしやすい
身の回りに最小限のものしかないため、様々な契約書類や資産など、大切な情報がすぐに見つかるため、情報整理に役立ちます。
情報が整理されていることは、後々相続の際にトラブルを発生させるリスクを減らせるメリットもあるため、非常に重要です。
遺される家族の負担を減らせる
家族が誰か亡くなると、残された家族は精神的に不安定な状態で様々な手続き・作業を行わなくてはなりません。
その中には遺品整理や各種契約の整理も含まれますが、予め整理されていなければ家族への負担は膨大になります。
きちんと処理しなければ、あとになって家族が余計な金銭的負担を強いられる場合もあるので注意が必要です。
しかし、普段からミニマリストとして過ごしていれば、物が少ないため遺族の作業も少なく済みます。
また、亡くなった後には相続手続きや各種契約の解約など、財産や契約に関して行うべき事が多々ありますが、日頃からモノや情報が整理されており、それを家族に伝えていることで、スムーズに対応することが出来ます。
ミニマリストが終活でやるべき事
生前整理
生前整理とは、自分が生きているうちに財産や持ち物を整理し、亡くなった後に遺族が処分に困らないように対策しておくことを言います。
ミニマリストであれば普段から必要以上にモノを持たないため、それほど苦労することは無いと思います。
しかし、整理する対象は、モノだけではありません。
モノ以外で挙げられるものは「情報」です。
保険や不動産などの契約書、株式などの金融資産、様々なインターネットサービス利用時のパスワードなど、情報をしっかりと整理しておくことは重要です。
また、情報がデジタル機器(スマートフォンやパソコンなど)に入っている場合は特に注意が必要です。
本人しか何が入っているか分からないため、家族が把握することは大変難しいです。
この場合も、予め整理しておき、大切な情報は印刷しておいたり、後ほどご紹介する「エンディングノート」に書き留めておくことが必要です。
モノ・情報以外で整理すべきこととしては、「人間関係」も挙げられます。
死後に誰を葬儀に呼ぶか、遺産を渡すか、といったことと関連しており、本人の意思が大変重要な問題で、事前に整理しておくことをオススメします。
★生前整理を詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい
→ 遺族に迷惑をかけないための生前整理の重要性
葬儀・お墓の手配
ミニマリストとは、自分にとって本当に必要なものに囲まれて生活し、それにより人生の豊かさを求める生き方と考えられています。
そのため、自分の人生の最期をどのように締めくくるか考えられている方も多いため、葬儀やお墓の問題も大切な事柄になります。
人生の終わり方を自分で決めたい方は、葬儀や死後の希望を書き記しておきましょう。
葬儀については、一般的な形式の他、通夜・葬儀を無くした「直葬」という新たな形も出てきており、選択肢が増えてきています。
またお墓については、家族に負担をかけないため、永代供養墓・納骨堂や散骨を希望される方が増えてきています。
「銀行預金が凍結され、葬儀代を準備するのに苦労した」というお困りごとも多く、予め契約して支払を済ませておくか、現金を準備しておくことも必要かもしれません。
★葬儀について詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい
→ 葬儀のセルフプロデュース!生前予約をする時に気をつけたいこと
→ 葬儀費用の内訳について
★お墓について詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい
→ 亡くなった後のお墓の管理をどうするか決めていますか?
エンディングノート作成
エンディングノートとは、もしもの場合に備えて、家族や周囲の人に伝えておきたいことを書き記しておくノートのことです。
書く内容に決まりはなく、使用するノートは何でも大丈夫です。
整理した情報をエンディングノートにまとめておくことで、自分が亡くなった後に家族が困ることが無くなります。
エンディングノートを作成した場合には、必ず家族や友人など信頼できる人に、保管場所を伝えておきましょう。
★エンディングノート 詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい
→ エンディングノートの目的と内容について
悩んだら専門家へご相談を
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現在では終活に関する様々な資格があり、終活の専門家がサポート出来る環境があります。
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